他力斎

雑記、雑感その他もろもろ

分不相応

職業科の学科に通っていた高校時代、恩師が小論文の授業で言ったことを、ふと今になって思い出す。その時、生徒の誰もが筆が進まないような有り様で、先生は呆れていた。クラスの全員が何をどのように書けばいいか皆目見当もつかず、白紙を前にして我々は為…

夢も希望もない話

曾祖母のマユについて書く。マユは94歳まで生き、筆者が小学校低学年だった頃に此の世を去った。彼女は明治生まれの津軽人で、筆者が子供の時分においても生きた化石のような存在であった。マユは頑健そのもので、杖をつきながら自力で歩き回り近所を逍遥し…

最低4000字

本ブログは文章を練習する場として存在している。俺は春から愚かにも、文章教室なんかに通い始めた。そこの講義を受講する為に、俺の貴重な週末の数時間が犠牲にしている。本当なら土曜日は下らない労働から開放され、永田町にある国会図書館に朝から晩まで…

不マジメに読む

国会図書館でこれは、と思った本に巡り会ったが読みきれず、閉館とともに窓口に返却しなければならなかった。くだんの図書館は基本的に日曜と祝祭日には開館していないため、暦通り働いている者が使えるのは基本的に土曜日のみだと言ってよい。盆休みである…

満身創痍な心身への処方箋

数年前に強く打った前歯が時たま疼き出す。歌舞伎町で二人組の男に襲われ、逃げる最中に転倒して地面に打ち付けたのは右の前歯だった。その日を境に右の前歯の先端は欠けてしまい、樹脂を填め込んでいる。その例の歯は忘れた頃に違和感を俺にもたらし、いつ…

500000字

本ブログの文章は既に500000字を超えている。毎日最低3000字の記事をブログに載せることを目標として、今年の2月から今日まで延々と愚直に文章を書き連ねてきた。170記事を超えているので最低でも51万字の文章がブログにアップロードされたことになる。また…

いつか

物心ついた時から我慢ばかりさせられ、またしてきた。それをしなくても済むようになる日がいつの日かくるだろうなどと、俺は愚かにも心の何処かで信じていたのかもしれない。然るべき時に然るべき場所で、苦労も理不尽も、悔しさも虚しさとも無縁になり、満…

轍を踏む

父と同じ小学校と中学校を出て、父と同じ部活道をやらされ、父と同じように職業科の高校に通わされた。思い返せば俺の人生は父親の人生をただなぞっていただけだ。高校が終わり上京したという点も父と同じだった。父は7年ほど東京で暮らした後に帰郷して家庭…

忘却

今日ここに書こうと思っていたことが全く思い出せない。今朝に風呂場で色々と、どのような運びで文章を書き連ねるか、かなりハッキリと思い浮かべていた記憶だけはある。しかし具体的な内容については一つも覚えておらず、日課の作文に普段以上に難儀してい…

非人道

俺は果たして、人間と呼べる代物なのだろうか。社会的な意味合いで言うところの人間の定義に、自身が含まれているのだろうかという疑念に駆られることが最近ある。いわゆる普通の人間としての人生を、俺は全くと行っていいくらいに歩めていない。それを不都…

馴致

仕事の内容が近頃キツくなる一方だ。従業員が一人減り、単純に人手が足りない状況であるというのがまず第一の原因だ。そしてそれだけでなく、盆休み前で仕事の量が通常よりも多いということも重なっている。それらに加えて、取り扱っている自社商品が検品や…

箱庭

子供の頃に土手の上から周りを見渡した時、津軽平野が天然の箱庭のように見えた。高い人工物が一切ない津軽平野においては、岩木山だけが一際高く聳えている用に感じられる。そしてその山裾に別の標高の低い山々の稜線が連なり、弘前をはじめとした町や村々…

困憊

図書館から本を借りすぎて窮地に陥っている。次の日曜日までに返却しなければならない本が5冊あり、そのうちの2冊は貸出期間の延長が出来ない。よって、延長ができないものは返却日までに読了しなければならない。そして、今この時点で、2冊のうち読み終わっ…

受取拒否

他人から侮蔑や嘲弄の念をよく向けられる。仕事などではアカラサマに見下されることがままあるし、行きずりの場で指を差されて嘲られることすらある。あらゆる悪感情があらゆる他人から俺に向けられているのを日常において頻繁に感じる。そしてその経験や記…

逃げも隠れも

酒に溺れた日々を今頃になって思い出す。大学時代から労働者に堕するまでのおよそ7年ほどの間、俺は一日も欠かさず酒を煽り続けたものだ。この世の中は俺にとってはあまりにも過酷で居たたまれなく、辛く苦しくて仕方がない場所だ。それは学生時代から現在ま…

実用的でない文章

毎日仕事で業務日報を書かされている。俺が働かされている会社では、その日ごとにやったことや関わった事柄について従業員は詳細にメールで上役と社長に報告しなければならない。ハッキリ言って、他のどの業務よりもその業務日報メールを作成することの方が…

弱み

納品書は荷物に同梱したはずだ。にもかかわらず、昨日職場から発送した荷物にそれがなかったなどという連絡が取引先からメールで送りつけられてきた。そしてそれが悪いことに上役の連中に知られ、俺が仕事でミスを犯したかのような印象を持たれてしまった。…

無産

勤め先の従業員のうちの一人が辞めた。昨日までは普段通り出勤し、仕事をしていたため、俺にとってはまったくもって意外であった。と言うよりも、退職の意志を表明してその次の日から現れないことの方に俺は驚かされた。引き継ぎやら何やらがあるのだから、…

死に甲斐

こんな生活には何の生き甲斐もない。働かされながらそんなことをふと考えた。俺は一体何のために生きているのか、などといった月並みな疑問が唐突に頭をよぎったのだ。行きたくもない場所に赴き、やりたくもない仕事に身をやつし、雀の涙ほどの賃金をありが…

歯の欠けた部分に入れた樹脂が変色したため、歯医者に行くハメになった。右前歯の先端部分が黒ずんでいることに気づいたのは6月末頃だった。その後、歯医者の予約を取らなければならなかったのだが、俺が歯医者に行けるのは日曜日だけだった。家の近場にあり…

嫉妬

それにしても許せないと思った。きょう国会図書館で蔵書検索をしていると、前々から読みたかった本がようやく閲覧可能の状態になっているのに気づいた。俺は迷いなく館内端末で貸出の申込をし、閉館までそれを読んだ。その際中に冒頭で触れたような考えが、…

汚点

使っているノートパソコンの画面に点状の汚れができ、気になって仕方がない。その汚点はつい昨日の夜にできたもので、恐らく取り除くことが出来ない類いのものと思われる。それは画面の表面ではなく、恐らくその膜を一枚隔てた層にできたものと思われ、画面…

尊重

世間では相手を分かってやるのが尊重だと思われがちだが、謬見である。極端な話、人間には他者を完全な意味で理解する能力などない。そのため、相互理解というのは原則的に幻想でしかなく、人間同士が分かり合えるなどというのは青臭い理想論に過ぎないと考…

奨学金

夏は俺にとって奨学金の季節だ、と言ってもこれから貰うわけではない。俺は学生時代に日本学生支援機構から奨学金の貸与を受け、大学に通っていた。学生時代に貸与された金額は総額で307万円超ほどで、未だに1円も返済していない。学生支援機構は奨学生OBが…

月5万の命

今日は給料日だった。俺は給料日には帰宅してすぐに2枚の通帳を持ってATMに向かう。給料は三菱東京UFJ銀行の口座に振り込まれるため、まずそこから給料の大部分を下ろす。そしてそのまま郵便局に向かい、局内のゆうちょATMに金を移す。UFJの口座に貯まってい…

甘え

駄目な自分でも許して欲しい、それでも良いと言って欲しい。思い返せば、ただその一念で生きてきたのかもしれない。要するに俺は甘えたかった。人生のあらゆる局面において俺は、ずっとそれだけを願い、望んできた、誇張でも極端な話でもない。俺は甘えを許…

生存

人はなぜ何かを知ろうとするのだろうか。直接関わり合う人間同士の間柄に関わることでも、噂話やゴシップでも、はてはフィクションの中に於ける事柄であっても、人は何かにつけて情報を欲する生き物だ。人間が肉体を維持する上で一見、衣食住の確保は必須で…

好奇心

俺に足りなかったのは好奇心だったのかもしれない。俺は自身の人生において、何かが常に欠けているような気がしてならなかった。そしてそれは、金銭で解決するようなことではなく、もっと内的な要因によるものではないかと感じていた。しかしそれが具体的に…

呪い

自分が自分であるということが、俺にとっては呪わしい。俺は生まれてから現在を経て、死ぬまで俺であり続けなければならない。そのことを改めて思うと、俺は気が重くなり憂鬱になる。よくフィクションなどで自分が自分であり続けるためにどうのこうの、とい…

「お前はなぜ俺が思った通りに動かないのだ」というような台詞を吐くような人間と、これまで何度も巡り合ってきた。その人間からしてみれば俺は、言いなりになるだけでは足りず、その者と以心伝心で相通じ合い、彼の魂胆や心情の全てを推し量り理解し、命令…

いま

前触れもなくふと、嫌なことを思い出した。詳しいことは省くが、それは俺が中学生の頃の記憶だった。とにかく俺はそれを思い出したのだが、それは全く何のきっかけもなくもたらされた俺の内的な現象だった。自分でも己の心の動きが全く奇妙に思えてならない…

客死

大通りの方にある店にしておけば、と俺は家路に就きながら後悔した。四谷の目抜き沿いにあるスーパーで晩飯を買えば事足りたのにもかかわらず俺は、住宅街を抜け坂を降りた先にある方の店に行くことにしてしまった。大通り沿いならば単純に家との距離が短く…

愛されず、また愛さない

俺は誰からも愛されない。ここで述べる「俺」というのはありのままの自分を指す。それが何者かにそのままの形で肯定され受容されたことなど、俺の短くない生涯において終ぞなかった。俺はどのような場所、どのような局面においても常に虚勢を張ったり建前で…

疲労と不機嫌への処方箋

最近疲れてかなわない。俺には仕事以外でやらなければならないことが沢山あるにもかかわらず、その半分もできていないのが実情だ。なぜ出来ないかと言うと、時間がないから、というのが第一の理由であるが、さらに踏み込んで言えば疲れていてやるべきことに…

しょうがないから我慢して死ね

津軽人の気質を表す言葉に「じょっぱり」というものがある。これは強情っ張りの転訛であり、津軽人が強いられる我慢や辛抱などを美化あるいは正当化するための言葉だ。現実における実際の生活で、この言葉が用いられることはあまりないが、対外的にはこの言…

神に通ずる人間不信

他人へのお追従ほど精神を摩耗させる徒労はない。思っていないないことを言い、内心どうでもいいにも関わらず賛同の意を示し、面白くもないのに笑う。それらの処世の術が俺はかなり不得手であり、また人並みにできているわけではない。他人と言葉をかわす最…

個人

個人とは欲望の擬人化に過ぎないのではないか、という考えが何の脈絡もなく湧いた。思い返せば、俺は常に何らかの個人を恐れてきた。身近にいる家族を恐れ、学校の教師や同級生を恐れ、故郷の人々を恐れ、異土に蠢く有象無象の者どもを恐れ、職場で接触する…

否に然りと

職場でやらされる仕事がまた一つ余計に増やされた。俺は内心怒り心頭、恨み骨髄に徹し怒髪天を衝くほどの憤りを覚えた。やらされることが増えてたところで、俺に何らかの恩恵があるわけではないのだから当然だ。他人に使役される身分なのだから文句を言う権…

苛んだ災難

仕事合間の休憩時間は本読みに充てると決めている。平日の昼頃における大体55分から60分ほどの時間、俺は寸暇を惜しむようにして勤め先からほど近い商業施設のエントランスにある長椅子に腰掛けて読書に勤しむのである。その場所は俺が読書をするために用意…

他人の気持ちを考えてみた

余人がそう見なすように、俺は他人に見下されても文句を言えない存在かもしれない。肉体的にも精神的にも、または社会的な意味合いにおいても俺は日本国民の平均や標準には達していないだろうし、有り体に言えば劣った個体ではある。具体的に俺のどのような…

読書疲れ

歴史的仮名遣いで書かれている本を読まなければならず、大変面倒だった。日曜日の大半の時間をそれに費やしてしまったし、心身ともに相当な疲労を覚えた。本は千代田区区立図書館から借りたもので、返却期限は今日であったためどうしても今日中に読み終えて…

陰湿

今日、通っている文章教室で講師にエッセイの講評をしてもらう機会があったのだが、俺はあまり良い評価をもらえなかった。その講師曰く、俺の文章は文体が硬すぎるし、しかも内容が極めて陰湿なのだという。自身が書く文章についてそれらの性質があることは…

酩酊

人はなぜ酒を呑むのだろうか。俺は勤め先の会社宛てに取引先から歳暮や中元の類いが送られてくるのを目の当たりにする度にその疑問を抱く。毎シーズン、複数の会社から数多の品々が会社に届けられるのだが、それらのうちに生ビールがなかったことなどこれま…

責任能力0

自分の人生に責任を負わなければならないとずっと思い込んできた。己の生涯が好ましくなかったのは、自身の心がけや選択、公道に問題があり、それによる自業自得によって俺は苦しんでいるのだとばかり考えていた。自分の中でそう思っているだけでなく、色々…

しがらみ

生まれてからずっと不自由さや不満の念を抱いてきた。家族も故郷も、自分の身の回りの全てが嫌だったし、その場その時から遠く離れた何かを求め続けていた。自分自身の身体的な特徴も精神的な傾向も忌まわしく思え、金や時間により色々と思い通りにならない…

労働厨

俺は労働者となるべくしてこの世に産み出された。俺が下層階級に属する低賃金労働者となるのは、生まれ落ちたその日から予め決められていたと言っても良い。蛙の子は蛙トイう言葉がある通り、俺の両親が僻地の労働者階級の人間であったのだからそれは疑う余…

在京一世

東京に住むなら最寄り駅が四ツ谷になる地域に限る。四ツ谷が無理だとしても、最悪でもJRと東京メトロが使える駅の近くに居住するべきだ、生え抜きの東京人でない人間が都内で生きていくのなら。誓って言うが、都心の一等地で暮らすのは見栄を張ってのことで…

投票所にて

俺が現在住んでいる地域では、選挙があると投票所は近所にある小学校に設けられる。俺は言うまでもなく子供ではないため、俺という人間が合法的に小学校の敷地に足を踏み入れることが出来るのはなんらかの選挙における投票日だけだ。実のところ俺にとって選…

頑張る

生まれて初めて国会図書館を利用した。俺が住んでいる家から自転車で片道10分もない場所であるにもかかわらず、これまで終ぞ行くことはなかったし、そうしようという願望すらなかった。絶版になっていて自治体の図書館にはなく、どうしても読みたい本が国会…

磯野カツオ

子供の頃から『サザエさん』が嫌いだった。あのアニメ番組に出てくるあらゆる登場人物と全てのシチュエーションが欺瞞に満ち満ちているようにしか俺には思えない。また、あれの根底にあるのは家という共同体への歪んだ幻想であり、嫌な感じがするのだ。あま…